笑えてくる
月曜日、雨の中を、母のいるショートステイの施設に行って来ました
母は視力が弱っているため、私の顔が解らなかったようでした
それでも、「わたし、○○○」と名前を言いながら近づくと「ああ、来てくれたんか」とにっこりしてくれました
母は、寝かされたままだとばかり思っていたのに、ベッドで上半身を起こして掃除の方と話していたのです
母は、自分が何故ここに来なければならなかったかを、理解していませんでした
だから、弟たちが聞いたら、がっくりするか、怒りたくなるようなことを言います
「あの子ォら、どうせ旅行にでも行ったんやろ?今度はハワ…」
母がハワイと言いかけたようなので、私は「そんなことはないわ」と遮りました
不謹慎ではありましたが、思わず笑いがこみあげて来て、かたわらの私のつれあいを見ると、つれあいも歯を見せて笑っていました
骨折したのかしなかったのか、レントゲンにも映らないほど母の骨はスカスカなのだそうですが、車椅子でトイレにも行かせてもらえるのでした
入所して六日目だったのに、母は「昨日、来たんや」と、言っておりました
そういう母のとんちんかんは、のどかで可愛らしく思われ、私はずっと笑っていました
「忙しいのに、すまんことやったなあ」と、礼を言われて面会を切り上げて帰って来ました
母に会って来たことを、実家には報告しませんでした
母が転んだこと、施設に預けたことを隠しておきたかったようなので、私も面会に行ったことを隠しておくことにしたのです(笑)
父方の叔母には内緒ですが、実家の近くに住む母の実妹には、訪ねて行って様子を伝えて来ました
この叔母も、近所の誰かから母のことを知らされ、心配して私の弟に電話したそうです
隠そうとして、隠しきれることではありませんから
母は後三日もすれば家に帰ってくるでしょう
「こんな所にいたくないわ」と言ってましたから、母は嬉しいと思います
母は、私が面会に行ったことを覚えているでしょうか
「○○○が来てくれた」と母が言っても、家族は信じないかもしれません
それで良いではありませんか
施設での母は、穏やかな良い顔をしていました
つれあいと私に礼を言ってくれました
それでもう充分なのです
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
ブログランキングに参加しています
最近のコメント