四階東病棟
昨日は、左足の付け根を骨折して入院中の母を見舞って来ました。
おじいさんの車ではなく、単独で市バスに乗って行きました。
椅子に腰かけた母は、私を看護師さんだと思ったようです。
「ご厄介をかけております」と深々とお辞儀をしました。
「なかなか来れなくてごめんな…」と言っても「お世話になってありがとうございます」と繰り返すばかりでした。
昼食時間になったので、介助をすることにしました。
朝食と昼食の時はいつも近くにいる私の姪が来ているのですが、昨日は姿が見えませんでした。
ご飯を上げるのは、緊張しますね。
一度はお茶にむせてしまって、私は気が動転しました。
背中をさすったら治まりましたが、看護師さんを呼ばなければならないかと思ったほどでした。
ご飯を少し残し、おかずはほとんど食べてくれました。
まもなく居眠りを始めたので、看護師さんに来てもらってベッドに寝かせてもらいました。
その時母は顔をしかめましたが、骨折した足が痛かったのだろうと思います。
看護師さんも「痛いんやな」と言っていました。
ベッドの脇で母の寝顔をじっと見ていたら、姪が来ました。
私を見て「よかった、今日は遅れてしまって」とほっとしていました。
小学生が二人いる姪が、良くやってくれているのでした。
父親(私の弟)の体調がよくないので、朝と昼は姪、夕方は弟嫁が来ています。
姪が帰ってからしばらくいて、バスの時刻が来たので病室を出ました。
2時からはリハビリがあるということでした。母は来月には99歳になります。
入院したての頃は家に帰りたがっていたそうですが、今はそれも言わなくなったそうです。
「ご厄介」「お世話」「ありがとう」「伊勢から来たんですか」「(ご飯の時の)もうええわ」私が聞くことが出来たのはそれだけでした。
そっと触れた母の手は冷たくて、爪がのびていました。
今度行くときは爪切りを持って行こうと思うけれど、母は切らしてくれるでしょうか。
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