「忘れる」という能力
瀬戸内寂聴 「切に生きる」からの引用です。
人間が成長していくためには、多くのことを忘れ去らなければならないし、忘れるべき努力もしなければならない。生きるという技術の中には、いかに美しく忘れるかということも大切な要素としてふくまれているのではないだろうか。
(第7章 具わっている才能 「忘れるという能力」から)
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恥多い人間です。
数々の失敗を重ねてきました。
警察にひっぱられるような犯罪こそ犯さなかったけれど、嘘もつき、ごまかしもしてきたわけです。
人の心を傷つけたことも、たびたびあったに違いありません。
思い出すと、恥ずかしいやら胸が痛くなるやらで、悶々とする夜があります。
忘れよう、忘れなければ、自分は許された罪びとなのだから、と心の波を静めてやっと眠りにつきます。
一方で、自分の老化によって、忘れてはならないことを日々忘れて行きます。
「ああ~言葉が出てこない、忘れた!」と、家族の前で叫びます。
人の名前も忘れます。
TVに出てくる名優の名前すら、思い出せない時があります。
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寂聴の言葉は続きます。
忘れ上手ということも、健康と長寿の秘訣かも知れない。だから人間は年をとるにつれ、自然に、忘れっぽくなるよう何かがしてくれているのであろう。
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今日もご覧下さいますか、私が日に何度も見に行く福寿草、昨日撮ったものです。
葉が出て来て、何か逞しくなってきました。
そして、先刻、撮ってきたのはこれ↓ですが、まだ半分日陰でした。
でも、一日たつと、葉が見違えるほど茂るのがわかりました。
こうして次第に春になり、福寿草は緑だらけになるのです。
今日はぴかぴかの上天気です。
みなさま、ご機嫌よくお過ごしいただけると嬉しいです。
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