ジローというネコの物語
捨てられていた子猫を飼う
1979年の夏、隣の空き地の草むらで鳴いていた子猫を家に連れてきてしまいました。
ジローと名付けて、表庭の片隅に段ボール箱をおいて世話することになります。
後ろ脚の付け根にできものがあって、膿が出るので、家には入れなかったのです。
おできは、治ってはまた腫れて、なかなか完治しませんでした。
それでも、元気にはしゃぎまわり、我が家の猫になって行きます。
中学生だった長女のひざに抱かれるジローです
おできが治り、すっかり大きくなったジローをつかんでいるのは、43歳だったわたくし。
こちらは↓首を絞めてるみたいに見えますけど・・・
ジロー車にはねられる
1980年2月7日、朝の9時ごろ外に出て行ったジローは、夜の8過ぎ、のそりと帰宅。
その夜は何も食べず、毛布の上で寝ていました。
あくる日なっても水も飲まないので、獣医さんに診てもらいました。
「このネコ、車にはねられたですよ。ちゃんと歩いて帰りましたか」
外傷はないけど内出血しているとのこと、頭を打ったらしいのでした。
別れは1年後に
それから1年たった1981年2月27日の夜、ジローは死にました。
三日ばかり食欲がなく、息も苦しそうだったので、いつもの獣医さんに診てもらったところ、「腎臓が腫れてるね。体温も低いし今夜が峠ですよ」と言われました。
注射を3本も打たれたのに、ジローは暴れる力もなくおとなしくしていました。
手当ての甲斐もなく、帰宅して2時間後に息を引き取りました。
1年前、車にはねられた時の後遺症なのか普段から呼吸が荒かったのでしたが、凍えるような寒い日も、元気に外に出かけていました。
ほんとうに、あっけない最後でした。
あくる日、裏庭のツツジの木の傍らにジローのなきがらを埋めます。
ジローがいたのは、わずか1年半でしたが、私たち家族にとっては初めての家猫でした。
以前からいた犬とは不仲だった
ところで、ジローには天敵がいました。
飼い犬の「金太郎」です。
金太郎は、名前は立派でしたが、弱虫の馬鹿犬でした。
この子は、長女が小学校の帰りに拾って来たのです。
金太郎は、長女の中学、高校生活を見守るように生きて、高校卒業を間近にした1985年の2月の終わりに死にました。
以後、犬は飼っていません。
生涯に1犬の金太郎です。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
ご訪問ありがとうございます。
いつも応援していただき深く感謝しています。
« お約束のりんごケーキ 製粉会社の回し者ではないですに(^.^) | トップページ | 美しい炎となってほしい »
「思い出のネコたち」カテゴリの記事
- えッ、ほんと?近所にいいひとがいたって!(続々ジローというネコの物語(2017.04.25)
- 輝け!喧嘩大将 (ジローというネコの話の続き)(2017.04.24)
- ジローというネコの物語(2017.04.20)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
ウッシーさんの家には猫も犬もいたのですね。
私は今年の始め猫を亡くしているのでとても
胸に迫って来るものがありました。
猫(=^・^=)も犬も飼うと情が移ってしまい
わが家の猫が亡くなった時は本当にこれから
どうしようと思いました。
猫を飼うのは初めてだったので猶更でした。
きっと今頃は天国で夫と出会って私たちの
ことを教えていると思ってます。
投稿: ほたる | 2017年4月20日 (木) 15時04分
可愛がっていたペットが亡くなったときは、さぞさみしかったことでしょう。家族のようなものですからね。うちは団地だからペットがいませんが、妻がよく犬を飼いたいと言っています。
投稿: たぬき | 2017年4月20日 (木) 16時22分
犬も猫も飼われたことがあるんですね。旦那様は反対しなかったのですか?
短い命でも思い出はタクサン残したしたことでしょう。
外歩きさせると交通事故の心配、閉じ込めると出たがる姿がストレスです。
いろいろ面倒なことがありますが、それより、犬ネコからもらえるものは大きいですね。
投稿: oss102 | 2017年4月20日 (木) 17時40分
ウッシーさん、こんばんは
ジローちゃんは我が家の三男にそっくりです。お腹が白くて同じ黄色の猫です。もうすぐ2歳の暴れん坊。ジローちゃんはあっと言う間に天国に帰ってしまったけれど家族に可愛がられる幸せを味わって生きたのですから良かったです。
家庭で生きる動物は愛情を受けているせいか、気持ちにもゆとりがあるし表情も豊かな気がします。
中には虐待される可哀想な子もいて、そのような扱いをする人を思わず憎んでしまいます。
金太郎くんも可愛い子でしたね。犬は余りにも人の感情に寄り添い過ぎて還暦過ぎた身にはもう飼えません。
一昨年老衰で逝った犬は気の荒い子でしたが、猫達とはとっても仲良しでした。いつも寄り添って暮らしていました。
逝ってしまった犬達に会いたいです。
投稿: にゃんにゃん | 2017年4月20日 (木) 19時44分
ほたるさん、お読み下さりありがとうございます。
ペットとの別れはつらいですね。
悲しみが尾を引きますね。
私の実家は農家で、いつもネコがいました。
数えきれないほどのネコと出会い、そして別れてきました。
ここらへんで、ネコの思い出を、書いてみたくなりました。
投稿: ウッシー | 2017年4月21日 (金) 06時25分
たぬきさん、いつもコメントありがとうございます。
私も本当はネコを飼いたいのです。
室内で買いたいです。
でも、夫が反対しますし、私はもう年を取り過ぎました。
投稿: ウッシー | 2017年4月21日 (金) 06時28分
oss102さん、娘が家にいたころは、主人も諦めていたのでしょうね。
犬の散歩は主人がさせていましたし。(笑)
この後、家ネコ、庭ネコ、と、次々にネコと過ごす日が来ました。
懐かしい日々です。
私はネコと遊べるデイサービスがあれば行きたいです。
投稿: ウッシー | 2017年4月21日 (金) 06時34分
にゃんにゃんさん、お宅の三男さんとそっくりですか!
外には出さないで飼っていらっしゃいますか?
病気よりも車が怖いです。
私が関わったネコの多くが、車にはねられて亡くなりました。
この家は、開放的な家でして、室内飼いは無理、ネコ小屋が欲しかったです。
ジロー亡きあと、ロロ、チャメ、トラ、クウコ、ミイコ、レオ、アトム、モウ、とネコのいる暮らしが続きます。
その後はまた、庭ネコたちと・・・
投稿: ウッシー | 2017年4月21日 (金) 06時43分