もう一度見たいな
昨日、帽子のサイズ直しの記事を書いている時、ずっと頭の中にあったのは、2年か3年前の夏に、この町で見かけたあの帽子である。
買い物帰りに交差点を渡っている時、前を行く人の被っていたその帽子がふと目に留まった。
今も記憶に残るその帽子を、へたくそな絵に画いて見た。
頭回りが小さかったのであろうその帽子には、サイズ直しが施されていた。
驚いたことに、大胆にも帽子のま後ろに鋏を入れて切り開き、別布がつけてある。
切り開かれた帽子布の切り端は、切りっぱなしのままだから、織り糸のほつれも見える。
別布は、飾り気もない白い木綿糸で、ザクザクと大針の手縫いで縫い付けてあった。
「帽子が窮屈だから直して被るのだ!」
という帽子の持ち主の強い意志が表われていると思った。
その後再びその人の帽子を見かけない。
後姿だけだったが、知らない人だった。
あの、別布を縫い付けてサイズを大きくした帽子は、もう被られていないのだろうか。
頭に合う寸法の、新しい帽子を手に入れたのであろうか。
あの帽子、もう一度見てみたいな。
見ることができないとしても、捨てたりせずに、庭仕事などの時にでも被ってほしいな。
それにしても、あのような大胆なサイズ直し、私にはとてもできない。
゜。°。°。°。°。°。°。°。゜。°。°。°。
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コメント
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ウッシーさん、こんにちは。
こう言う事ってありますよね。
何と言うことなく出会った方の
素適なもの。
私は帽子のサイズ直しはしたことがありません。
勿論ウッシーさんのように絵で描くことも出来ません。
ウッシーさんはすべて素晴らしい力量の方です。
人生の大先輩として見習いたいです。
投稿: ほたる | 2017年9月 9日 (土) 12時22分
ウッシーさん、こんばんは
他人からは色々な見方があっても、つぎを当ててでも捨てたくない物ってあります。愛着とかとは別に自分にシックリくる物です。
そしてそんな人を見ると妙に気になって、アレはその後どうなったかと、フト思い出したりして(笑)
投稿: にゃんにゃん | 2017年9月 9日 (土) 19時38分
ほたるさん、こんにちは。
一目見て、が~んと衝撃を受けたんですよ。
直して被り続けるという、強い意志もすごいし、
私には考えられない直し方でしたもの。
「忘れられないの♪」と歌いたい気持ちです。
投稿: ウッシー | 2017年9月10日 (日) 13時56分
にゃんにゃんさん、こんにちは。
つぎを当てる、そうそう、そういう言い方があったですねえ。
本当に、あの帽子どうなったかしら?と思うのです。
あの方、すごいセンスの方かも知れないと思います。
わざとね、ああいうワイルドな方法をとったのかもね。
気になる存在の人だし、帽子です。
投稿: ウッシー | 2017年9月10日 (日) 14時02分