だいたいこのくらいかな?
私の祖母は裁縫をする時、ほとんど物差しを使わなかった。
だいたいこのくらい?、というあんばいに寸法を決めて縫っていたようなのだ。
私が子どもだった頃、雨降りに学校から帰ると、祖母と母が針仕事をしていた。
野良着を繕ったり、新しく縫ったりしていたのだと思う。
物差しを使わない祖母の裁縫を、母はしきりに感心していた。
「ようそんなことできるなあ、寸法が合わへんようになるやろに」
すると、祖母は言ったものだ。
「その時は、(寸法が)余った方をしょずんで縫うんや」
しょずむとは、ひだを折りたたんでおくという意味であろう。
タックをつまんだのだと思う。
祖母は決していい加減な人ではなかった。
肝っ玉のすわった女性に見えた。
物差しなしで裁縫をするには、相当の実力がいると思う。
だいたいの寸法を把握し、肝心な所はきちっと決めて縫っていたのに違いない。
今、モンペツーピースの上着の袖を作りかけている。
私は物差しなしでは作れないが、だいたいこのくらいかな?と、なるべく気楽に考えるようにしている。
今日も上天気。
近くの公園の桜が開き始めた。
じっと座っていられない季節。
中断、また中断の裁縫になる。
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コメント
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おはようございます。
そしてそのウッシーさんの姿を思い浮かべて、
娘さんは娘さんは帽子を作り、
お孫さんたちは針仕事、
それともお惣菜を作り、
その姿はまた次の世代に静かに受け継がれていくのでしょうね。
素敵な命のリレー、
受け継いだ財産を確実に次の世代に受け渡しているなあと・・・。
あたしも頑張らなくっちゃヽ(^。^)ノ!
投稿: おかか | 2018年3月27日 (火) 05時38分
こんにちは!
しばらくでございます。
ウッシーさんは頑張っていらしゃるのに
この私は花粉症から腰痛と、病気の波が
押し寄せて来ます。
くの字に曲がった腰は、真っ直ぐに伸びず
腰ベルトをして、家事をしています。
午後ノルデイックポールをついて、思い切って
散歩にでかけました、姿勢を意識してゆっくり
時間をかけて歩き、満開の桜並木を撮って来ました。
まあ、何と美しい景色でしょう、腰の痛みもやわらいだ
気がします。
母も物差しなど使わず、手を広げてサイズをはかって
いたのを思い出します、昔の人は器用なんですね。
投稿: 忘れな草 | 2018年3月27日 (火) 18時10分
おかかさん、こんにちは。

いい気候になりました。
頑張りましょうね。
私は、祖母のような大胆なことはできませんが、なるべく手抜きで行きますね。
投稿: ウッシー | 2018年3月28日 (水) 11時04分
忘れな草さん、こんにちは。
お散歩に行かれて良かったですね。
こころが晴れますね。
お大事になさって下さいね。
私こそポンコツですから、気を付けて暮らしたいと思います。
投稿: ウッシー | 2018年3月28日 (水) 11時05分