さびしさの産物?
昨日いただいたT先生からの転居通知の返事をパソコンで書いてくれ、と、おじいさんに言われた。
お昼少し前、パソコンの前に座って書き始める。
昼ご飯は公休日の姉孫が用意してくれる。
別に何も作らなくていいのだ。
昨夕作った肉じゃが、茄子の味噌炒めなどの残り物があるから。
12時、ワードを中断して昼食、肉じゃがも茄子の味噌炒めも味がよくしみていた。
少し休んでまたパソコンに戻る。
裏面を書き上げ印刷、はがきソフトの住所録に新住所を追加して表書きも印刷。
おじいさんに見てもらうと、言われたのは意外や意外「ありがとう」のひとこと。
そういえば、昨夕も肉じゃがを一口食べた後「これおいしいな」と言っていた。
どちらも、おじいさんがめったに口にしない言葉だ。
「昨日からちょっと気持ち悪いんやけど」
「じいさん死ぬんかい」
下の孫と二人で笑う。
ハガキの投函は姉孫に頼んだ。
「読んでみてな、自分では気が付かない間違いがあるかもしれんから」
と、目を通してもらう。
姉さん孫、さっと裏面を読み、表の住所も確かめて驚く。
「え!東京に変ってったん?」
「そうなんよ。何か怪我をされたみたいで、奥さんもいっしょに息子さんの所に行かれたんよ」
Tさんは、教職を退いて何十年かたっているけど、地区の者たちはずっと「先生」とお呼びしてきた。
家のおじいさんは、自治会、老人会、○○会というおじさんの親睦会で親しくしていただいた。
出来上がったはがきを見た時のおじいさんは、心なしか寂しげだった。
ああそうか、めったに聞いたことがないおじいさんの「これおいしいな」「ありがとう」はさびしさの産物だったの?
この地区にまた空き家が増えた。
自治会、老人会会員が二人減った。
おじさんたちの親睦会、○○会は解散が近い。
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