嫁に先を越されて
カラッとした上天気。
朝は肌寒いほどで、半袖の上にペラペラのナイロンジャンパーを羽織りました。
身体を動かしたら暑くなって、じきに脱ぎましたけど・・・
これからは、脱いだり着たりで忙しくなるのかもしれません。
11時少し前、じいさんの車でお墓に参りました。
先月供えた榊は、きれいになくなっていました。
風に吹き飛ばされたのか、枯れてしまって管理人さんが始末して下さったのか、とにかく花入れは空っぽでした。
自分たちのために墓地を手に入れたのは35年前でした。
じいさんが53歳、ばあさんの私は47歳、昭和59年の初めのことです。
あんまり深くも考えず「墓も要るなあ」と永代使用の契約をしたようです。
その墓に、息子の嫁が先に入ってしまうなんて、予想もしませんでした。
埋骨は平成10年の春でした。
遺された小学一年生と、生後3か月の孫娘と一緒に墓前で撮った写真が、アルバムに残っているはずです。
あの頃、毎日をどんなふうに過ごしていたのか、ほとんど思い出せません。
60歳からの孫育ては、つらく苦しかったに違いないけれど、もう忘れました。
無理に思い出すこともないですし。
大人になった孫姉妹に言ってあります。
「じいばばが死んでも、あの墓には埋めないでね」
墓じまいを考えているところです。
孫姉妹は嫁に行くかどうかはわかりませんが、墓の維持を押し付けたくありません。
お墓にはあまり関心がないようですし、21年間の墓参は、殆どじじばばが担当してきました。
いいじゃないですか、姉妹がお墓の前で亡母を恋しがるよりも、生きることに精いっぱいの姿の方が私にはありがたかったです。
私ら二人も、自分たちの墓に参ってもらいとは望みません。
「じじばばも、遂にくたばったか」と、受け止めて、たくましく生きて行ってほしいです。
ところで、彼岸花、もう咲いているでしょうか。
お墓への道ではまだでした。
近くの2級河川の堤防で毎年咲くのですが、今年は雑草が伸び過ぎて何も見えません。
伊勢志摩サミットが行われて以来(県は貧乏になったらしくて)堤防の除草が遅れがちです。
彼岸花、私は好きなんです。
秋生まれの自分の花みたいに思っています。
あの花を嫌いな家族もいますけど・・・
人それぞれですから。
* * * * *
にほんブログ村
« 暑いねと言う人もあり、涼しくなったねと言う人もあり | トップページ | 聞いてあきれる その他 »
「日々の思い」カテゴリの記事
- 変わったこともなく(2021.07.24)
- 変わったこともなく(2021.06.28)
- 日除けシェード(2021.06.16)
- なまの会話が心に残る(2021.06.13)
- 南天の花が咲く頃(2021.05.24)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
こんにちは~
家は夫の義父が亡くなった時に作りました。
というのも義父はどこへいくのも義母の遺骨持参、義母が亡くなって約10年ほど
早く落ち着かせてあげたくて、貧乏だった私の35歳のころでした。(今も貧乏ですが笑)
でもウッシーさんたくとは違いさかさまではなくてよかったです。
三か月の赤ちゃんと7歳のお孫さんを育てられたんですね、大変だったでしょう・・・
もう忘れたと言い放つあなたは素敵です!!!
私もお墓には入りたくありませんし若い人たちにお墓の番をさせるのも考え物ですね。
生きてるうちに考えないといけないかな、でも夫が何というか、お墓を作るのは簡単だけどその後のことも考えておかないといけないですね。
投稿: おてる | 2019年9月19日 (木) 16時29分
おてるさん、こんばんは。
私の夫もお墓のことをどう思ってるか本当のところはよくわかりません。
ただ、車の免許を返納したら、タクシーで墓参ですから、
ここ2~3年のうちに何とかしなければなりません。
お墓というのは、永久に続くものではありませんね。
だいたい3代続けばいいとせねば、と言われています。
私の実家も次の世代は男子がいません。
親戚にもこういう家は少なくありません。
いろいろ考えますねえ。
投稿: ウッシー | 2019年9月19日 (木) 20時21分
ウッシーさん、おはようございます。
くしくも私が墓を買ったのも、ウッシーさんと同じ昭和59年。
私の場合は、次女を生まれてすぐに亡くしたためでした。
お嫁さんのこともそうですが、自分より若い者に逝かれるのは嫌ですね。
ところで、ご主人様は88歳で運転現役ですか?
良いですね。
私の夫にも、がんばってもらいましょう。
投稿: ユッコ | 2019年9月21日 (土) 07時25分
どこの家でも、そろそろ墓じまいを考える時期に来ていますね。
私は三姉妹の一番下ですが、姉宅もそれぞれ同じことを嘆いています。
我が家には息子が二人いますが、二人とも独身、長男はアメリカ、次男は家から通勤しています。
この二人に、これから後、墓の面倒を見ることなど、まずできないと思います。
どうしたらいいものかと思いつつ、日々の忙しさに紛れて、その一歩が踏み出せないでいます。
まぁ、殆どの人がそのうちにと言いながら、そのままになってしまうのではないでしょうか。
後は、野となれ山となれ!
今日一日を元気に過ごすことで、いっぱいいっぱいなんですから。
投稿: 緋子 | 2019年9月21日 (土) 09時13分
ユッコさん、こんにちは。
若い者が先に逝くのは悲しく残念なことですね。
あっという間に21年余りたちました。
毎月のお墓参りを黙々と続けました。
あと少し頑張れるかなと思います。
主人は12月に88になりますが、免許はまだ持っています。
元気でいてくれたので、二人で孫を育てることが出来ました。
下の孫も5月に就職が内定しました。
ほっとしてボケないように気を付けたいと思います。
投稿: ウッシー | 2019年9月23日 (月) 10時35分
緋子さん、こんにちは。
お墓はそのままにはしておけませんので考えます。
やっぱり、きちんと墓じまいをし、嫁の遺骨をしかるべきところに納めなければなりません。
皆で相談しているところです。
投稿: ウッシー | 2019年9月23日 (月) 10時40分