「こっち向けてくれ」だなどと
去年の夏に買ったハイビスカスが、
二つめの花を咲かせた。
一つめよりもひと回り小さい花・・・
「咲いたよ」と、
じいさんに告げたら、
ガラス戸の陰から覗いて、
「こっち向けてくれ」と言う。
そうだよね。
じいさんが、ハイビスカスを正面から見るには、
杖を突いて、
危なっかしく、
庭に降りなければならないからねえ。
鉢をくるりと回転させて、
「はい、どうぞ」と、
小さめのハイビスの花を
じいさんの方に向けた。
お盆の14日、じいさんの通院に付き添った。
血液検査と、レントゲン撮影の後、
整形外科の主治医の診察を受けた。
「元気になりましたね、僕の外来は今日で終わります」と宣言された。
じいさんの背骨は変形していて、
時によっては腰が痛むけれど、
「痛い時は、頓服でも飲んで下さい」
と、言われた。
患者をだらだらと長く引っ張る先生もいるようだが、
薬も処方せず(いつまでも薬を飲んでいても仕方がないからと)
入院中にもらった「頓服」でも飲んで、などと言う先生が私は好きだ。
初対面の時は年寄りを馬鹿にする「嫌なヤツ!?」と思ったけど、
正直過ぎる人だったのかもね。
と、いうわけで、
この日限りで、じいさんが25日間入院した大病院とは一応縁が切れた。
* * *
じいさんは、まだベッドで昼寝が多い毎日だけど、
昼間も夜も、
紙製下着はすべて卒業。
(紐をほどけばピラっと外れることから)
「ピラふん」と、我が家で名付けた、
晒の直線縫い手作り下着をつける
じいさん好みの衣生活は取り戻した。
ただ、今まで丈夫な人だったから、
三つもの病気を次々と患い、
家族と離れて過ごさねばならなかった、
約50日間の入院生活で受けた心の痛手は大きいみたいで、
もとのじいさんに戻るには、
もう少し時間がかかりそう。
* * * * *
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コメント
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こっち向いてくれ婆さん じゃないんですね フフフ
大人の紙ふんは、ウエストがペタペタと違うのですか?孫サイズがそのまま大人に変更と思っていました。
晒の直線縫い手作り下着→洗濯の時ひもはどうするのですか?
エプロンの紐どうしていますか?
投稿: hii | 2020年8月18日 (火) 17時02分
うっしーさん、おはようございます。
病院卒業おめでとうございます。
ご主人様の頑張りとそれを励ましてメールしたり、退院後の面倒など、この暑いなかでよく頑張られました。
ハイビスカスも元気に綺麗に咲きお二人で見られて良かったです。
↓草むしり、、今週は無理かもしれませんが、、来週あたりは少し暑さも平年並みとなりますから、、元気だったら私も見て見ないふりしていましたから「やろうかな?」っと思ってます。
キレイになるとよくわかるから、、蚊と戦いながらっと思っています。
投稿: チェストツリー | 2020年8月19日 (水) 05時14分
おはようございます。
ご主人様退院時と比べ心にも余裕がお出来なったみたいで
庭のお花が見たいと!(^^)!良かったですね。
整形外科の先生スパッと思ったことを口になさる方のようで私も好きです。
これからも当分続く闘病と介護お体に気を付けて頑張って下さい。
投稿: おてる | 2020年8月19日 (水) 08時43分