油揚げを煮る
姉孫が、「冷蔵庫にまだあったのに、うっかり買って来てしまった」と嘆いた油揚げ。
「いいよいいよ、煮て食べたいと思ってたところや」と、慰める。
甘く煮て、冷めたのを食べたらおいしいだろうな、と本当に思っていたのだった。
たくさん煮ましたよ。
甘くて、ほんの2~3切れくらいしか食べられないから、
5人で食べても3日間くらいはもつかな?
こういう甘いおかずが食べたくなる時があるのだ。
自分の母や祖母の味をなつかしく思い出したりする。
戦後間もない頃は「砂糖」がなかったから、甘い煮物はどうしていたのだろう。
ぜんざいは塩味だったり、さつま芋やカボチャを入れて甘みを出していた。
やがて、畑でサトウキビを作り、親戚と共同で機械を使って絞った液を、飴色に煮詰めて砂糖の代わりにするようになった。
大人たちの、懸命の頑張りで生み出された「甘味」をすごい!と思った。
サトウキビは、そのままおやつにもなった。
皮で指や唇を切ったこともあったけど、甘味に飢えていたから気にもしなかった。
今は、田舎でもほとんどの調味料がたやすく手に入る。
何でもありなのに、怠けがちなのは最近の自分。
60ウン年の間台所をして来て、だいぶ疲れて来たのよ。
あれやこれやはもう無理。
これだけは作りたい!と思うものを楽しんで作りたい。
わがままを、許してほしいです。
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